【書評】「夢をかなえるゾウ」


こんにちは。
今回は、水野敬也さんの著書「夢をかなえるゾウ」の紹介をします。

本書は、

  • 夢があるけど自分にはかなえる自信がない
  • 一度夢を追いかけたけど挫折した
  • 自分のやりたいことがわからない

こういう悩みを持った人が、是非一度は読んでおきたい一冊です。

概要

この本は2007年8月29日に飛鳥新社から出版された、水野敬也さんの著書です。
のちに「夢をかなえるゾウ」シリーズとして、第4弾まで現在発売されています。

さらに2020年7月14日に小さい文庫本として読める「夢をかなえるゾウ」の文庫版も発売されております。
(筆者はこちらの文庫版を読みました)

あらすじ

ある日「僕(主人公の青年)」の前に、突如、インドの神様である「ガネーシャ」が目の前に現れた。
ガネーシャは現れた矢先、青年に対して、いきなりこう言った。

「覚悟はいいか?」

青年は最初、何のことだかわからなかったが、ガネーシャは、

「人生を変える覚悟はいいかと聞いているんだ!」

と、言い直した。

正直なところ、平凡な日常に疑問を感じていた青年は、ガネーシャから渡された契約書にサインをした。

ガネーシャと交わした契約は、
「これから人生を変えるために【課題】を次々に出していくから必ずこなすこと。もし課題をこなさなかったら、お前は一生平凡が約束されるであろう」

というものだった。

こうして、青年とガネーシャの摩訶不思議な日常が始まる。
はたして青年はガネーシャの課題をクリアして、人生を変えることができるのか…?

課題

この本は、とある日本人の青年が、インドの神様「ガネーシャ」といっしょに、ガネーシャの与える課題をこなしながら日常を過ごしていくという、小説形式の自己啓発本となっております。

このガネーシャの課題は数多くあるのですが、今回は課題の中から3つをご紹介します。

課題.運が良いと口に出して言う

ある日、ガネーシャは「はじめて登山をする2人」について語り始めました。

2人が山登りを楽しんでいましたが、そのときに突然雨が降ってきました。

1人は「天気予報は晴れだって言ってたのに、俺は運が悪いな…」と思い、
そしてもう1人は「そうか!山の天気は変わりやすいのか!次からは雨具を持ってこよう

話を終えたあと、ガネーシャは続けてこう語ります。

「運が悪い」と言った男は、世界を支配している法則と、自分の考えている世界のズレを放ったらかしにしている。
この場合の「法則」というのは、「山の天気は変わりやすい」ということ。
でも、この男の考えは「天気予報通りにするば問題ない」ということ。
このズレを放ったらかしにしている限り、また同じミスを繰り返すことになる。

一方、「次からは準備していこう」と考えたもう1人の男の方は、世界の法則を学んで、自分の考え方をその法則に合わせた。
したがって、この男はこれからは確実に山を登ることができる。

2人の男に起こったことは「登山をしていたら、突然雨が降ってきた
2人に起きた出来事には、違いはまったくありません。

しかし、運が悪いと言った男は「天気予報のせいだ」「雨のせいだ」と思考停止になり、
もう一方は「山や雨から、ひとつ学ぶことができて感謝!」と嫌な出来事も「学び」に変えております。

ガネーシャは、
「どんなに嫌な出来事が起こったとしても、『運がいい』と思うこと」
が大切だと言います。

たとえでも「自分は運がいい」と言い切るのです。
そうすると、嫌な出来事から「学び」を得るクセが身に付いていくでしょう。

課題.決めたことを続けるための環境を作る

ガネーシャは青年に「一日何かをやめてみろ」という課題を出し、
青年は「テレビを見るのをやめました」とガネーシャに報告をします。

しかし、ガネーシャは「詰めが甘い!!」と青年に喝をいれます!
青年はとっさにガネーシャになぜなのかを聞き返しますと、ガネーシャは、

「それはテレビがこの部屋にあって、いつでも観れるからだ!」

と。

「テレビを観てダラダラすることをやめるという心がけは、良いことだ!
だが、今のままでは、お前はまたテレビの電源を入れるだろう!」
「だから、こうするのさ!」と言って、テレビのコンセントを引っこ抜きました
「こうしておけば、テレビを観なくなる可能性は少なからず高くなる!なんならテレビを捨ててしまえば、さらに高くなるぞ!」
「俺が言いたいのは、本気で何かを変えたいのであれば、そうせざる得ない環境を自分の手で作れということだ!」

ガネーシャはこう言って、誘惑に対しての「逃げ道」を塞ぐことが大事だと、青年に強く念を押しました。

※ちなみに筆者は、ブログなどの作業をするときは、ゲーム機が目に入らないように工夫をしております。

課題.夢を楽しく想像する

ある日、青年のもとへ1通のメールが届きます。

「宝くじ2億円が当たりました!おめでとうございます!」

青年はなにかのイタズラだと最初は思っていたが、家に帰ってみると、大量のTVゲーム機が自宅に置いてあった。

家で待っていたガネーシャに聞くと、「宝くじが当たったから大人買いした!」と!
そして、ガネーシャからパソコンの画面を見せられると、確かに2億円が当たっていたのだった!

しかし、青年は宝くじなんて買った覚えはなかった。
すると、半年前に嫌なことがあり、その気晴らしとして、宝くじを買っていたことを、青年はふと思い出したのだった。

まさかその宝くじが大当たりだったものだから、青年は大喜びです!

ガネーシャは青年に問います。

「これだけお金があったら、何がしたい?」と。

浮かれた青年は

「ハワイ旅行」
「タワマンに引っ越し」
「フェラーリ買う!」
「シャンパン飲み放題!」

と、やりたいことをどんどん語ります!

しかし、その夢はつかの間…
ガネーシャから「この宝くじも、宝くじ当選番号の画面も、全部嘘だよ!」という、青年を天国から地獄に突き落とす衝撃的事実を打ち明けます。

その後、ガネーシャはゆっくり語ります。
「夢を想像しているとき、どんな気分だった?」と。
「それはもう、とてもいい気分でした!」と青年。

ガネーシャは続けます。
「いつもワクワクするような夢を思い描け!そうすればその夢はいつか必ず実現する。それを忘れるな!」と。

※ちなみにガネーシャが買った大量のゲーム機はどうなったのか?
 気になる方は本書を読んでご確認ください。

最後に

というわけで、ガネーシャが青年に与えた課題はまだまだたくさんあるのですが、
今回はその中から課題を3つ、ご紹介しました。

物語の途中で、青年はじつはサラリーマンではなく、本当は「建築家」になりたかったという夢を語るようになります。
はたして、青年は建築家になるという夢をかなえることができるのか?
ガネーシャが与える他の課題、そして青年の運命が気になる方は、是非一度読んでみてください。

今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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