【書評】「迷路の外には何がある?」


こんにちは。

今回はスペンサー・ジョンソン氏の著書「迷路の外には何がある?」を紹介します。

概要

この本は、同氏の著書「チーズはどこへ消えた?」のその後の物語が書かれた本であります。
日本で初版第1刷が発行されたのは、2019年2月27日。(アメリカでは2018年発行)
「チーズはどこへ消えた?」が日本で発行されたのが、2000年(アメリカでは1998年)なので、
日本語版としては、実に約19年の年月を経て続編が発行されたことになります。(アメリカでは20年の歳月)

スペンサー・ジョンソン氏はすでに他界しているのですが、この「迷路の外には何がある?」のシナリオについては、生前のころにすでにできあがっており、今回、ジョンソン氏の親族により書籍化されました。

この物語の主人公は、前作「チーズはどこへ消えた?」の登場人物のひとりである、小人の「ヘム」です。
ヘムは「チーズはどこへ消えた?」の登場人物の中で、唯一、その後が描かれておりませんでしたが、今回の冒頭で、ヘムはまだ「チーズ・ステーションC」にとどまっていたことが判明し、話はそこから始まります。

あらすじ

相棒の小人・ホーが「チーズ・ステーションC」を後にして、すでに数日が経過していたが、ヘムはまだ「チーズ・ステーションC」にとどまっていた。

※実は序盤に大きなネタバレ要素が含まれています。

テーマは「信念」

前作「チーズはどこへ消えた?」のテーマは「行動」でしたが、
今作「迷路の外には何がある?」では、「信念」がテーマとして取り上げられております。

ここでは、ヘムが物語の中で信念について悟ったことを3つほど紹介します。

「信念とは自分が真実だと信じる考えのことである」
「古い信念はあなたを囚人にしかねない」

まずは2つの信念を1セットで紹介します。

ヘムはチーズは「今のままでいるほうが安全だ」という「古い信念」にとらわれていました。
そして、その考え自体が彼自身を「囚人」にしてしまっていたのです。
しかし、物語の途中で自分の「古い信念」が間違いであることに気づき、ヘムはついに「古い信念」を捨てて、とある行動に出るのです。

「あなたは考えを変えることができる 新しい信念を選びとることができる」

以前は考えを変えることが嫌だったヘム。
しかし、物語の中でヘムは、自分の考えが間違っていたことに気づき、
別の考え、別の信念を選ぶことができるようになります。
そして、考えや信念を変えても、ヘムはヘムでなくなるということにも、気づきました。

他にも、ヘムが物語の過程で学んだことはありますが、
他の項目については、ぜひご自分の目でご確認してみてください。

最後に

若干モヤモヤとした終わり方だった前作「チーズはどこへ消えた?」でしたが、
今作では前作で謎だった部分がすべて解明されており、
スッキリと物語が完結します。

小人・ヘムは「チーズ・ステーションC」を出たのか?
はたまた「チーズ・ステーションC」にとどまりつづけたのか?
そして、ヘムの運命は?

  • 「チーズはどこへ消えた?」をお読みになった方
  • なにか新しいことをしたいけど、なかなか1歩踏み出せないという方
  • 今の生活に満足していない方

こういう方にオススメな著書となっております。

本書は、物語の部分が約60ページとなっており、
読書が苦手な方でも比較的読みやすいのではないかと思います。

興味がある方は、ぜひ一度読んでみてください。

今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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